鬼塚幹彦先生の英作文[基本文]

どうも,鬼塚先生に関する
ネットに書かれている記事とか,
ゆーちゅうぶとかに出ているものは
当時の状況や,実際に授業を受けていない方が
やっているようで,
自分としては違うんだけどなぁ
と感じながら歯痒い思いをしております.

当時,鬼塚先生の授業を受講していた方々は
むしろそのようなネット媒体に書かれたことなど
関心がないし,興味もないと強く感じますが,
授業も受けたことがない,予備校マニアの方々や
参考書マニア,ナイーブな英語教員等が,
適当に垂れ流している現状にやや憤りを感じえないので,
当時の一受講生として,自分が経験した内容を
徒然に綴っていこうと思います.
これが記載の動機です.

閑話休題

鬼塚先生の英作文の自分の経験としては
高2東大英語で1コマ(60分)/2コマ中を使い
ネイティブ(当時はゲルダーさん)とのペア授業でした.
提出された生徒の答案を,その場で添削するという
形で進んでいきました.

その後(翌年)受講した,
単科講座 総合英語(鬼塚幹彦先生)
[津田沼校舎 月曜 17時から]
ではペア授業はなかったものの
大学受験科で行われている英作文の授業での
例文を数多く紹介してくださり,
ミントンさんは・・・・と書いておられます.
とモデルアンサーを出され,
先生は「うまいな.」といつも口癖でおっしゃっていました.

おそらく,本科生での英作文の授業で得られた内容を
テキストの基本文に反映されていたような感じでした.
その基本文は総合英語のテキストに収録されており,
毎回,その英文を参照しながら(書き加えながら)
基本英文として,丸暗記すべきものとして紹介していました.
授業中,その基本文が付け加えられたり,書き直されたりして,
その深化の過程を垣間見ることができました.

当時の先生がよく言っていたことは
「駿台生の方は700選を覚えているのは当然のこととして,・・・・」
「復習しているというのは,英文を覚えてしまうのは当然として・・・」
 「英文と基本文の暗記が当然であることで,
そのことをやらずに成績が上がらないとか,寝ぼけたことを言う方は・・・
つべこづ言わず,覚えてください.」
「英語は100%暗記です.」
などで,基本文の大切さを認識し,
自分もせっせと英文暗唱をしたものでした.

鬼塚先生はよく
「朝起きて夜寝るまでの行動が
全て英文に表現できれば英語は終わりなのです.」
とよく言っておられました.

このテキストにある基本文をもとにして出版されたのが
「ミントンさんと共著の基本英文108」です.
設定は下宿している浪人生の1日だそうです.
また,108とは煩悩の数にしてみましたとも言っておられました.

基本英文は
「鬼塚・ミントンの基本英文108 」
代々木ライブラリー

onizuka-eisaku108

として出版され,

その後,
「ミラクル英文 108」プレイス
と進化したのです.
このミラクルは解説動画がついていました.
onizuka-eisakumirak


これがテキストに載っていた基本英文の
その後の書籍への変遷です.

テキストの基本文や書籍での第1文では
「太陽は東から昇り,西に沈む」
であり,この英文だけで,ポイントは数たくさんあります.
この文だけで,総合英語1講目の大部分の時間を
使っていたかと思います.
例えば,
・定冠詞,前置詞in
・昇る,沈む (自動詞,他動詞)
 「手を挙げて」
・等位接続詞 and
など,大事な事項を1つ1つ解説していました.

続く英作文の書籍

 やさしく書ける
 入試英作文 研究社
  鬼塚幹彦
  イアン・ヒューズ
  ミゲール・リヴァスミクー

onizuka-eisaku-easy



では「〜があります・〜がいます」
から始まり,当時の英作文の参考書とは
視点が異なるもので斬新なものでした.

似たような英作文の参考書として
駿台の大田博司先生が書かれた
「シンプル・クッキング英作文」
研究社
があったと思います.
(現在ではこの本は新版で出版されています.)

当時の英作文の本は
今や古典的である
ハードカバーである
・「和文英訳の修業」

当時は黄色の表紙の
・Z会の「英作文のトレーニング」

この本の最後の方にあった
上級編は刺激的だった記憶があります.


・駿台文庫「基本英文英作文 700選」
↑どちらかというと,
英作文用というより,解釈系の感じが
します.当時も解釈系の本として
使う人が多かったような気がします.
(↑竹岡先生の著作の中でも,伊藤先生と
話した時に,そのような解釈系の本として
意図していたとの記載があります.)

・「大学入試
英作文実践講義
富岡龍明 著
G.ワトキンス 監修
研究社」


などが
当時よく使われていたかと思います.


戻って,
「やさしく書ける入試英作文」
では,書籍の第1章は高校入試の問題から始まっています.
この書籍は見開き2ページで1題を取り上げ,
左ページに問題,右ページに
主語,動詞の時制,文の構造,表現
モデルアンサー
気になることを記載し,
大変レイアウトも見やすい構成となっております.
全体的に主に初見でどのように思考を巡らすかを
中心に記載してあります.


また,当時の授業でも基本動詞が
いかに重要であるかを力説していました.
その為なのか,高校入試の問題を
採用した書籍が多く出版されました.

中学校で習った英語の動詞で
ココまで話せる
鬼塚幹彦 ミゲール・リヴァースミクー


The Japan Times

onizuka-hie


基本動詞の重要性について,
竹岡先生も重要視していることは
必修英単語
LEAP やLEAP Basic
でわかります.

また,インターネットが普及し始めた
当時としてて,画期的だったのは
英作文の課題をHP上で出題し
無料で添削を行っていた
(提出された課題の答案を読んで
コメントをするという形態でした)


インターネットスクール「あすなろオンライン」
で行われた特別企画 「英作文クラブ」
をもとにして出版された書籍

これから始める人のための
英語ライティングクリニック
入門編・初級編
研究社


onizuka-writting.n.s


と続きます.

この書籍の入門編第1文は
「太陽は東から昇り,西へ沈みます」
から始まります.

授業時もよくラジオ講座(ラ講)の話をしていて,
あすなろオンラインの基本思想も
ラ講にあったのではないかと思われます.

昨今跋扈する質の低いゆーちゅーぶ英語動画
(視聴回数を稼ぐためのサムネ,題材,内容)
などを見ると,もし当時現在のようなネット環境があったなら,
あすなろオンラインの理念にあるような
もっとまともな英語教育環境になってであろうに
と強く感じます. 

この他の英作文の書籍としては

大学入試 自由英作文のすべて
研究社
onizuka.jiyu.eisaku


「京大」英作文のすべて
研究社


onizuka-kyoto.eisaku

などがあります.

「京大」英作文のすべて
では,1970年以降の京都大学の入試問題だけで
構成されており,
序論で
英作文の基本姿勢
本書で繰り返し登場する文法事項
を提示しておられます.
第1部では
子供
動物
言葉
・・・
など過去問題を内容別に並び替え,
それぞれの問題について
訳しにくい表現と対処法として
解説を進めています.


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鬼塚幹彦先生
<単科講座 「総合英語」>
テキストに記載されていた
基本文(英作文用) [日本語]

鬼塚先生著作
英作文系参考書の萌芽が
ここに見受けられます

つづく